コラム20 ドイツでの契約(r/Vertrag)について

 

 

どの社会でも色々な「契約」はあります。一般生活で目にする「契約」についての言葉をみてみましょう。

 

  • 「契約を結ぶ・締結する」は einen Vertrag abschließen がよく用いられます
  • 「契約が切れる」は Der Vertrag läuft ab.
  • 「契約が更新・延長される」は受動態を用いて Der Vertrag wird verlängert.
  • 「契約が解約・解除される」は受動態を用いて Der Vertrag wird gekündigt.

冠詞が「der」になのは、すでに締結した契約の話なので定冠詞になります。

 

色々な「Vertrag

 

Mietvertrag 「賃貸契約」 文字通り家や部屋を借りる際の契約です。
筆者を含む外国人は、これがあって初めてビザを申請可能になります。
Arbeitsvertrag 「労働契約」これを事業主(Arbeitsgeber)と交わさない限り、
雇用される側(Arbeitsnehmer)は働いてはいけません
Internetvertrag 「インターネット契約」
O2やボーダフォン、Deutsche Telekomなど「Anbieter」らと契約します。
最近は電話もインターネットも「月々〇〇ユーロ」でまとめて契約できます。
「12か月まで〇〇ユーロ」と安いのですが、24か月縛りだったりするものもあります。
Handelsvertrag 「商業契約」国家や企業間で交わされる商取引の契約
Leasingvertrag 「リース契約」車や設備をリースする際の契約。
リース終了後の買い上げ(abkaufen)なども記載される
Nutzungsvertrag 「利用契約」
例えば住居・施設など共同で何かを使用する場合の契約
Darlehensvertrag 「金銭消費賃借契約」
いわゆるお金の貸し借りでの「借用書」
貸主→Darlehensgeber 借主→Darlehensnehmer
ちなみに、債権者はGläubiger 債務者はSchuldnerと言います
Abfindungsvertrag 「和解契約」 ドイツで「Abfindung」と聞けば一般的には
「雇用主側の都合による解雇の際に、雇用側が支払うお金」
と言う意味でとらえられます。早期退職者に対する退職金のようなものですが、
賛否両論あります。
Versicherungsvertrag 「保険契約」 筆者が病院に行くことは滅多にありませんが、毎月の社会保険料はかなり引き落とされます。そのかわり、たまの歯科検診や健康診断などでも医療負担を払うことはほぼありません。

 

「契約書にサインをする」  einen Vertrag unterschreiben /unterzeichnen
「サイン・署名」 e/ Unterschrift   s/Autogramm

 

ドイツは日本のような印鑑文化ではありません。企業印はよく用いられますが、個人の場合は

直筆サインがモノを言う社会です。筆者はクレジットカードやキャッシュカードなどのサインには、漢字を用いています。漢字文化圏以外の人は筆跡をなかなか真似できませんので、防犯に役立ちます。

プロ野球やサッカー選手のような、までとはいきませんがドイツで暮らす場合は自分のオリジナルサインを考えるのもいいですね。