動詞がPartizip Perfekt になる場合は、助動詞としてhabenを使いますが、
sein を使う場合もあります。それは動詞によって決まっています。
どのような区別があるのか学習していきましょう。
〇 haben をとる場合
☆ほとんどの動詞はhabenをとります!
1. DativやAkkusativ を目的語としてとる動詞(他動詞)の場合
(例) helfen, lernen, essen,machen・・・その他多数
2. 目的語をとらなくてもいいが、動作そのものだけを表す動詞の場合
(例) schlafen(寝る), weinen(泣く), lachen(笑う), schreien(叫ぶ) など
3. 再帰動詞の場合 (再帰動詞の項目で詳しく学習します)
4. 雨・雷・雪などの自然現象で主語にesを伴う場合の動詞
(例) regnen, donnern, schneien, blitzen, hageln, reifen など
〇sein になる場合
これはシンプルに考えてください
1.「主語自身が移動・または停滞する場合」の動詞
gehen, fahren, fliegen, kommen, rennen, steigen, sinken, fallen, eintreten(足を踏み入れる), aufstehen(立ち上がる・起床する), bleiben, seinなど
2.「主語の状態が変化する場合」の動詞
werden(~になる), einschlafen (眠りに入る)など
3.「現象・発生などの場合」の動詞
erscheinen(発生する・発刊する), geschehen(起こる), passieren(通過する・出来事として起こる) など
1..主語自身が移動・または停滞する場合
行く(gehen),来る(kommen),乗り物で移動する(fahren)など、移動を伴う動きや停滞の際です。
gehen | Ich bin in den Supermarkt gegangen. |
fahren | Mit dem ICE bin ich nach Düsseldorf gefahren. |
kommen | Er ist gestern abend um 19 Uhr gekommen. |
laufen | Susanna ist mit den neuen Schuhen gelaufen. |
bleiben | Er ist bis Mitternacht bei mir zuhause geblieben. |
sein | Bist du einmal in Frankreich gewesen? ※ |
- 新しい靴で mit den neuen Schuhen
- 深夜まで bis Mitternacht
- 私の家に bei mir zuhause
※ sein がPartizip Perfekt になった形の場合、「~にいたことがある」という意味になります。とある過去の時点の話で「~にいた」と言いたい場合では war でOKです。
☆「泳ぐ」のschwimmenは、「スポーツとして運動のために泳いだ」などならばhabenをとりますが、「川などを泳いで渡った」などの移動が伴った際はseinをとる傾向があります。
2.主語の状態が変化する場合
「状態の変化」というのはどういうことでしょうか?それは 形・状態・身分・性質などがかわる場合です。
「~になる」werden 「凍る」 frieren 溶ける schmelzen がわかりやすいです。
また、einschlafen は「眠りにつく」ですが、「目が覚めている状態から眠っている状態に移行する」という意味です。
さらに「起き上がる・起床する」のaufstehen も、「横たわった状態から起きた状態になる」という意味になります。
werden | Die Puppe ist zum Schmetterling geworden. Nach dem Uniabschluss ist mein Bruder Arzt geworden. |
frieren | Vorsicht! Pfütze ist gefroren und glatt! |
schmelzen | Es ist endlich im Frühling. Schnee ist völlig geschmolzen. |
einschlafen | Mein Baby ist ohne Weinen schon eingeschlafen. |
aufstehen | Ich bin heute morgen um 7 Uhr aufgestanden. |
- さなぎ e/Puppe
- 大学卒業後 nach dem Uniabschluss
- 全く・すっかりと・完全に völlig
- 泣くことなく ohne Weinen
1・2は、「→」がつくようなイメージを思い浮かべてください
移動も状態変化も、「主語が移行する・別のものになる」というイメージですね。
A → B
3.現象・発生などの場合
「何もなかったところから現れる」場合です。
erscheinen | Das Magazine ist letzte Woche erschienen. |
passieren | Auf der Autobahn ist ein schwerer Unfall passiert. |
geschehen | Hat er diesen Gegner gewonnen? Ein Wunder ist geschehen! |
- 雑誌 s/Magazine
- 重大事故 ein schwerer Unfall
- 敵・ライバル・相手 r/Gegner
- 奇跡が起こった ein Wunder ist geschehen
〇どうしてもhabenをとるべきかseinをとるべきかわからないときは?
ドイツ語の辞書で動詞を調べると、gehen (s)や machen (h)などsとhが並列して記載されています。
この記号は「s」ならPerfekt の際にsein をとり、「h」ならばhabenをとる、という意味です。
知らない単語を辞書で読む際は、過去の時を話す際(Perfekt)の時にseinかhabenのどちらをとるかも確認しながら勉強するとより効果的です。
筆者のドイツでの経験で言えば、Perfektで話されること、また自分が話すことはとても多いです。