6-6. ドイツ語-話法の助動詞(Modalverben) その⑥ 「~したい」のwollen

Das Modalverb “ wollen”

 

wollenは「~したい」の意味ですが、wollenはmöchtenに比べてやりたいことの意志や

願望が強い時です。möchtenの場合はwollenよりも丁寧でへりくだったニュアンスです。

 

<möchten とwollenのニュアンスの違い>
möchten 丁寧でへりくだった「~したいのですが」
目上の人や上司、顧客などに対して
wollen möchten よりも、意志・願望が強い
家族や同僚、友人に対して

 

頼みにくいことや言いにくい願望は、(例として、職場で休暇がほしい時や友人に何かをお願いしたい時など)同僚や友人相手でもmöchtenを使うことは多々あります。

丁寧か強い意志かというニュアンスの強弱の差ですが、wollenを多用すると「~したいです」

と強気な印象を与えるばかりになりますので、ニュアンスの差に慣れないうちや、友人でも知り合ったばかり関係の際はmöchtenを使うのがよいでしょう。

 

私はすぐに家に帰りたい Ich will sofort nach Hause gehen.
君はドイツでドイツ文学を勉強したい Du willst Germanistik in Deutschland  studieren.
マイカはビールを飲みたがっている Meika will Bier trinken.
来る母の日のために、ママに何かいいものを
プレゼントしたい
Für den kommenden Muttertag wollen wir
unserer Mama etwas Schönens schenken.
君たちはマドリードで何を見たい? Was wollt ihr in Madrid sehen?
あなたは今晩どこに泊まりたいですか? Wo wollen Sie heute abend übernachten?

 

wollenの人称変化です>

ich will wir wollen
du willst ihr wollt
er/sie es /will Sie/sie wollen

 

wollenも、文末に動詞を伴わなくとも「~がほしい」という意味でも使えます。

何か甘いものがほしい Ich will etwas Süßigkeiten.
何か飲み物がほしい? Willst du was zum Trinken?  
休憩したい Wir wollen eine Pause.
ハンナはヘルプがほしい Hannah will eine Hilfe.

何か食べるもの etwas zum Essen   何か飲むもの etwas zum Trinkenのように、etwas とzum+動詞を使って「何か~のもの」という言葉が作れます。
(ペンなど)何か書くもの etwas zum Schreiben何か遊ぶもの etwas zum Spielen  何か面白いこと(笑えるもの)etwas zum Lachen
ちなみに、動詞がもとの形のまま名詞になる場合は、冠詞はNeutrumのdasです。

 

ちょっとまって、君の電話番号をメモらないと。
もしかしたら何か書くもの持ってる?
Moment bitte,ich muss deine Telefonummer notieren.
Hast du zufällig etwas zum Schreiben?
暇だ。何か面白いこと言って。 Ich habe Langeweile. Sag mir etwas zum Lachen.

 

いかがでしたか?「~したい」のwollenを使いこなせれば、自分の考えや希望をスムーズに伝えることが出来るようになりますよ。


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