「~より~だ」と、何かを比べる際に「形容詞+er」の形になります。
その「形容詞+er」の形になったものは、名詞につく形容詞としても使えます。
いくつか例文を見てみましょう。
- 「高価な」のteuer は「より高価」ではteurerになります。
彼は(自分のよりも)高価な車を所持している
Er besetzt ein teureres Auto als mein(Auto).
- 「広い・大きい」はgroßで、「より大きい・広い」はgrößerです。
彼女は昔よりも広い部屋で暮らしている
Sie wohnt in einem größeren Zimmer als in der Vergangenheit.
- 「良い」はgut で「より良い」はbesser です。
私の息子は学校で、(前よりも)より良い成績をとった
Mein Sohn hat bessere Noten in der Schule bekommen.
このように、-erと共に『より~な』となった形容詞も、語尾変化をして名詞につけることが出来ます。
(形容詞の語尾変化については、7章ドイツ語のテクニックの2と3をおさらいください)
☆besserはよく用いられます。「~するよりマシである」という意味でbesser als~という言い方もできます。
読書をするのは退屈するよりよほどマシだ
Lesen ist sehr viel besser als Langeweile zu haben.
<そのほかの比較級の用い方>
「ますます~だ」という言い方もできます。「immer +形容詞の比較級」です
森の中でますます暗くなっていった
Im Wald wurde es immer dunkler.
日本社会はますます高齢化していきます
Die japanische Gesellschaft wird immer älter.
あのマラソン選手、走るのがどんどん遅くなっていった
Der Marathonläufer ist immer langsamer gelaufen.