コラム その8 ドイツの食事・食材その1 たまご (Eier)

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ドイツでも鶏卵はもちろん食されます。

スーパーなどで売っている卵には、写真のようにすべてのたまごに番号(Eierkennzeichung)が刻印されています。これはEU国内共通です。

これを見ればたまごの「生産場所と飼育方法」がわかるようになっています。

先進国の中でも特に、食材のトレーサビリティに気を配っているのです。

売られ方は4個・6個・10個入りが主流です。

 

01-DE2-02345613

<各番号の説明>

1. 飼育方法(Halstungsform)の番号です。4つあります。

「0」
「Biowaren」BIO(オーガニック)で育てられたにわとりのたまご。売られている中では高め。うまい。
「1」
「Freilandhaltung」農場でのびのびと育てられたたまご。値段的にも主流。
「2」
「Bodenhaltung」自由には動けるが鶏舎内で育てられたたまご。安い。
「3」
「Käfighaltung」ぎっしりと詰め込まれたいわゆるブロイラー(Massentierhaltung)のたまご。ドイツでは既に廃止。

 

2. 生産国コード(Erzeugslandcode/Ländercode)。どこの国で生産されたかがわかります。

「DE」
ドイツ
「NL」
オランダ
「AT」
オーストリア
「DK」
デンマーク
「PL」
ポーランド

 

3. 生産者番号(Erzeugercode)

・7桁のうち、左2桁・・・州(ドイツの場合、01ならSchlesweg Holstein州 02ならHamburg)
・中4桁・・・生産者に割り振られた番号
・右1桁・・・鶏舎番号

 

上の番号の卵は「ドイツのHamburg州、3456という業者の1番鶏舎で生産されたBIO卵」ということになります。(写真の03はNiedersachsen州)

 

ドイツの卵は常温で売られています。パックは透明ではなく、ボール紙です。日本のようにテープなどで留められておらず、自由に蓋をあけて中を確認できます。お客さんが買うときは中を開けてから買います。

レジで精算する際は、店員さんも中を確かめます。割れの有無と「外箱と中身」が合っているか確認するためです。安いBodenhaltungのパックに、BIOたまごをわざと詰め替えたりすることもあるからです。番号を見れば正しいかどうかわかりますので、偽装はできません。

 

<たまご料理の呼び方>

日本人のように、生卵を食べる習慣はありません

 

目玉焼き Spiegelei
スクランブルエッグ Rührei
オムレツ Omelett
ゆで卵 Gekochtes Ei
(日本の)卵焼き Japanisches Omelett