9-1.ドイツ語の動詞理解を深める (liegenやlegen)

動詞の基本的な変化や弱変化・強変化動詞は3章で取り上げましたが、9章ではさまざまな動詞のパターンを学習しましょう。ドイツ語の動詞は実に様々です!!

色々な動詞の用法を身に付ければドイツ語の読解力・表現力はグンとアップします。

 

7章の前置詞の項目でも学習しましたが、「Wo?」だとDativ, 「Wohin?」だとAkkusativになるのはドイツ語において基本中の基本です。スペルも意味も若干似ていても、用法が違う動詞を3種勉強しましょう。

 

横たわっている・位置する liegen 横たえる・置く legen
Ich habe den ganzen Tag auf dem Bett gelegen Ich habe mich sofort ins Bett gelegt.
私は一日中ベッドで横になっていた 私はすぐにベッドに横たわった

 

状況としては似ていますが、上記の動詞の違いは「主語もしくは目的語が移動を伴うかそうでないか」ですね。

liegenの場合は「ベッドの上で横たわっている」という「停止した状態の動詞」なのでauf dem Bett のようにDativになります。

legenのは「~をベッドに横たえる」となり、イメージとしては「●→」の動詞なので、ins Bett とAkkusativになります。

 

その他の2つの動詞の違いをみてみましょう

立っている・ある stehen 立てる stellen
Eine Milchpackung steht im Kühlschrank. Guido hat eine Milchpackung in den Kühlschrank gestellt.
牛乳パックが冷蔵庫にある ギドは牛乳パックを冷蔵庫に入れた

 

座っている sitzen 腰を下ろす・座らせる (sich)setzen
Mein Opa sitzt auf dem Sofa. Mein Opa hat sich auf das Sofa gesetzt.
おじいさんがソファに座っている おじいさんはソファに腰を下ろす
→すでに「座った」状態です →ソファに向かって動いていく状態です

 

この「mich legen」「sich setzen」のように、「自身を横たわらせる」=「横になる」

「自身を座らせる」=「腰を下ろす」の意味になる動詞を

再帰動詞(Reflexive Verben)、「mich」や「sich」を再帰代名詞(Reflexivpronomen)と呼びます。

この再帰動詞については次項で学習しましょう。

 

余談ですが、上記の動詞でDativをとる動詞は強変化動詞、Akkusativの方は弱変化動詞ですね。

 

Grundform Perfekt Grundform Perfekt
liegen gelegen legen gelegt
stehen gestanden stellen gestellt
sitzen gesessen setzen gesetzt