ドイツの食材で一番に上がるのが、やはりソーセージ(Wurst)です。
ソーセージは大昔から食されておりましたが、豚肉を食べる文化であるドイツに
とって、寒くて長い冬には必携の保存食だったと言えます。
ドイツ人の一人当たりの肉の加工品(ソーセージ・ハム・ベーコン)の年間消費量は29.5kg(2014年)と言われております。豚・牛・鶏・羊と食肉がある中で、豚肉の消費が群を抜いており、ドイツは「豚肉大国」と言っても過言ではありません。
また駅やお祭りなどの屋台には必ず、ソーセージを売るスタンドがあります。
小型パン(Brötchen)と共に2.5~3ユーロほどで買えます。
<ソーセージの種類>
数多くありますが、代表的なのをみてみましょう。
これを読むだけで、ドイツに行ってみたくなりませんか?
- Bratwurst
- 焼きソーセージです。長さ20センチ・直径4センチほど。
屋台で最も食されるソーセージ。
https://de.wikipedia.org/wiki/Bratwurst - Bockwurst
- 茹でソーセージ。皮の触感がポリっとします。
Bockwurst専用の茹で機もあります。キオスクなどではこちらが主流。
不思議なことに、Bratwurstはちゃんと焼き、Bockwurstはゆでないと全く旨くありません。
https://de.wikipedia.org/wiki/Bockwurst - Mettwurst
- 香辛料とひき肉のソーセージ。中身はまるで生です。
Mettはデュッセルドルフあたりで食される、ほとんど生のひき肉。
これをパンに付けて食べるのだが、新鮮だと驚くほどうまい。
玉ねぎのみじん切りとピクルス、そしてデュッセルドルフ名物Altbierによく合う。
https://de.wikipedia.org/wiki/Mettwurst - Weisswurst
- ミュンヘン名物白ソーセージ。
皮をむいて、中のふわっとした部分を食べます。
ゆでるのではなく、お湯につけてしばらく待って食べます。
これにかならず添えるのが、甘いカラシ(Süßsenf)と
Brezelと呼ばれる堅めのパン。それにミュンヘンのビールがあれば最高。
https://de.wikipedia.org/wiki/Wei%C3%9Fwurst - Nürnberger Würstechen
- Würstchenとは、「小さなソーセージ」のこと。
日本で売られているサイズです。
Nürnbergあたりで食される小さな焼きソーセージ。
ハーブがきいて美味。筆者はレーゲンスブルグのドナウ川沿いで、
このソーセージの炭焼きをビールと一緒に食べて感動した記憶があります。
- Thüringer Bratwurst
- ドイツ中部、Thüringen のソーセージ。
Bratwurstの1種で若干細いが、30センチくらいはある長いソーセージ
- Frankfurter Würstchen
- 茹でソーセージの一種。小型で細目。
Bockwurstとの違いが筆者には区別できません・・・。
https://de.wikipedia.org/wiki/Frankfurter_W%C3%BCrstchen - Krakauer
- ポーランドの街、Krakauから命名のソーセージ。豚肉と牛肉のミックス。
スパイシーでコリコリとした触感。筆者が一番好きなソーセージ。
写真参照 - Blutwurst
- 文字通り豚の血から作ったソーセージ。なんとも言えない独特の風味と触感だが、
一口食べると、何となくもう一口ほしくなる。食通好みの珍味系おつまみソーセージ。
ビールでなはく、アルコール度数の高いスピリタスに合いそうなソーセージ。
https://de.wikipedia.org/wiki/Blutwurst - Currywurst
- カレー味のソーセージではなく、
「カレーパウダー・カレー風味のケチャップがかかったBratwurst」
これをPommes(フライドポテトのこと)と一緒に食べる。ソーセージは細かくカットされる。
ソースは「CurryKetchup」(カレーケチャップ)以外にもお店特有のものがあり、
屋台によって味が違ってうまい。ケバブと並ぶ、ドイツのメジャーなジャンクフードの1つ。
写真参照 - Leberwurst
- 筆者は食べたことありませんが、レバーのソーセージ。これこそ「ドイツ」と呼べる食材。
https://de.wikipedia.org/wiki/Leberwurst