仕事のし過ぎによる「燃え尽き症候群」はドイツでも「Burn –Out」と呼んでいます。
仕事中にスタッフが休憩ばかりとっていては経営者側としてはたまったものではありませんが、もしもスタッフが燃え尽き症候群になりそうな気配がある場合、その寸前のところでとどめておきましょうという記事です。
【ドイツ語原文】
Burn-out vermeiden: Im Job immer wieder Pausen einlegen
dpa通信2017年1月11日
https://de.nachrichten.yahoo.com/burn-vermeiden-im-job-immer-wieder-pausen-einlegen-030500301.html
Der Wecker klingelt, doch man ist alles andere als ausgeschlafen. Jetzt zur Arbeit zu fahren fühlt sich an wie eine Strafe. Selbst wer seinen Beruf mag, kennt diese Situation. Ist das nur Müdigkeit? Oder sind es Anzeichen für ein Burn-out?
«Die Grenzen sind fließend», sagt die Diplom-Psychologin Julia Scharnhorst vom Berufsverband der Deutschen Psychologinnen und Psychologen. Die Entstehung eines Burn-outs sei ein Prozess. Dass man morgens ab und an müde ist, sei normal. «Wenn die Erschöpfung zum Dauerzustand wird, ist das aber ein Warnsignal.» Viele Betroffene schlafen schlecht, sind ständig gereizt, resignieren schnell und machen Fehler im Job.
Je früher man solche Zeichen richtig deutet, desto besser stehen die Chancen, den Prozess zu stoppen, sagt Scharnhorst.
Während der Arbeitszeit hilft es ihr zufolge, immer wieder kleine Pausen einzulegen. Außerdem sei es gut, sich ein Hobby zu suchen, das möglichst wenig mit dem Beruf zu tun hat. Wer im Büro arbeitet, geht in seiner Freizeit also am besten raus in die Natur. Abends vor dem Fernseher zusammenzubrechen, sei dagegen wenig sinnvoll, warnt Scharnhorst: «Dabei bleibt das Gehirn aktiv, und man schaltet nicht richtig ab.»
Wer das Gefühl hat, bereits an einem Burn-out zu leiden, dem rät Scharnhorst zu einer ambulanten Psychotherapie – oder erstmal eine psychosomatische Rehamaßnahme über den Hausarzt zu beantragen. Dort kann man sich richtig ausschlafen und dann mit Therapeuten besprechen, wie man sein Leben ausgewogener gestalten kann.
【日本語訳】
燃え尽き症候群を避ける。 仕事中、頻繁に休憩をはさむこと
目覚まし時計が鳴っても、熟睡したとはほど遠い・・・それで、通勤が何かのお仕置きのよう・・・
自分の仕事が好きな人でさえ、この状況を知っています。 これは単なる疲れなのでしょうか?
それとも「燃え尽き症候群」の兆候なのでしょうか?
「限界は流動的なものです」と、ドイツ心理学産業連盟のユリア・シャーンホースト氏(心理学学位)は言います。燃え尽き症候群の発生は、ひとつの過程です。ときどき、朝になると疲れている、というのはよくあることです。「疲労が慢性的である、となるとそれは危険信号です。」
かかっている多くの人たちはあまり眠れず、いつもイライラして物事をすぐにあきらめては投げ出し、仕事でミスをします。
そのような症状に適切に気づくのが早ければ早いほど、(その後の)プロセスを止めるチャンスはあります、とシャーンホースト氏は言います。
氏によると仕事中に、休憩を少しずつ挟むのが効果的であるということです。さらにいいのは、仕事とあまり関係のない趣味を探すのもいいということです。
オフィスワークの人は、休みの時には自然に出かけるのがベストでしょう。
夜にテレビの前で寝落ちするのは、あまり有意義なことではありません、とシャーンホースト氏は警告します。 「そんな時の脳は活発なままであり、正しくシャットダウンが出来ません」
「燃え尽き症候群で悩んでいる」、という気がする方には、シャーンホースト氏は心理療法外来に行くこともしくは、かかりつけ医を通じて申し込む心理セラピーをおススメしています。
そこではちゃんと熟睡でき、どのようにしてよりバランスのとれた生活を送れるかをセラピストの方々とお話しもできます。
【読み方のポイント】
- r/Wecker 「目覚まし時計」
「目覚まし時計を7時にセットする」→den Wecker auf 7 Uhr stellen
- Selbst wer 「~な人でさえ」
selbst には、「~自身で」だけでなく、「~でさえも」という意味もあります
sogar と同義
- Anzeichen 「兆し・兆候」
- fließend 「流動的な」
「すらすらと・よどみなく」以外の意味では、「一定でない」などもあります
- e/Entstehung 「発生」
動詞はentstehen
- ab und an 「ときどき」
ab und zu の方が多用されます
- zum Dauezustand 「継続した状態」
文中では「慢性的に」としました
- ständig gereizt いつもイライラしている
- resignieren 「あきらめる」
根気よく続けずすぐに投げ出す、の意
- Fehler im Job machen 「仕事でミスをする」
ミスをする→Fehler machen
- deutet 「意味する、示唆する」
文中では「気づく」にしました
- helfen 「~に効く・効果的である」
helfenは「手伝う・助ける」だけでなく「効き目がある」のような意味でも使えます
- das möglichst wenig mit dem Beruf zu zun haben 「仕事とあまり関係のない(趣味)」
das はHobbyにかかる関係代名詞
haben mit~ zu tun は、「~に関係ある」という成句
- Wer im Büro arbeitet 「オフィスで働く人」
「誰が?」の意味で使われるwerは、「~する人は」という意味。
(例)Wer zu viel isst, nimmt einfach zu.(たくさん食べる人は、太りやすい)
- zusammenbrechen 本来は「崩れ落ちる」などの意味。
「テレビの前」ということですので、「仕事から帰って夜テレビを見ているとガクッと寝てしまった」状況と思われるため、「寝落ちする」としました。
- ambulant (クリニックなどで)「外来の」
- eine psychosomatische Rehamasßnahme 「心理的な療法」
Rehamaßnahme は耳慣れない言葉ですが、Rehabilitationの「Reha」と「対策」を意味する「Maßnahme」が合わさった言葉です。
- Therapeuten セラピスト
- ausgewogen 「バランスのとれた」
健康をテーマにした話では、頻繁に出てくる単語です。
「バランスのとれた栄養」→ausgewogene Ernährung
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