安倍首相がハワイの真珠湾を慰霊訪問する内容です。
「歴史的」「悼む」「戦争」「謝罪」など、色々な記事で見かける言葉も使われており、
とても読みやすい文体の記事です。
【ドイツ語原文】
Abe zu historischem Besuch im US-Bundesstaat Hawaii eingetroffen
AFP通信2016年12月27日の記事より
https://www.afp.com/de/nachrichten/59/abe-zu-historischem-besuch-im-us-bundesstaat-hawaii-eingetroffen
Der japanische Ministerpräsident Shinzo Abe ist am Montag zu einem Besuch im US-Bundesstaat Hawaii eingetroffen, um als erster Regierungschef seines Landes mit einem Besuch in Pearl Harbor der Opfer des japanischen Überraschungsangriff auf die US-Pazifikflotte im Zweiten Weltkrieg zu gedenken. “Wir dürfen den Schrecken des Krieges niemals mehr wiederholen”, begründete Abe vor seinem Flug von Tokio nach Honolulu seinen zweitägigen Besuch.
Er wolle mit US-Präsident Barack Obama “der Welt diese Zusage für die Zukunft ausdrücken und den Wert der Versöhnung”, fügte der japanische Regierungschef vor Journalisten hinzu. Eine Entschuldigung für den Angriff auf Pearl Harbor hatte Japans Regierung allerdings im Vorfeld ausgeschlossen.
Es ist das erste Mal, dass ein japanischer Ministerpräsident Pearl Harbor besucht und dabei auch das Mahnmal für die 1177 US-Soldaten aufsucht, die während des Angriffs auf der “USS Arizona” getötet worden waren. Insgesamt starben bei dem Angriff auf Pearl Harbor etwa 2400 Menschen. Das Bombardement vor 75 Jahren hatte den Eintritt der Vereinigten Staaten in den Zweiten Weltkrieg ausgelöst.
Im Mai hatte Obama in Hiroshima der Opfer des dortigen US-Atombombenabwurfs am Ende des Zweiten Weltkriegs gedacht. Auch von Obama hatte es damals keine Entschuldigung gegeben.
【日本語訳】
安倍(首相)、歴史的訪問のためハワイ州到着
日本の総理大臣安倍晋三が月曜日、かの国(日本)初の首相として第2次世界大戦中の真珠湾
奇襲攻撃の犠牲者の慰霊訪問のため、アメリカハワイ州に到着しました。
2日間のハワイ訪問に先駆け、安倍首相は東京で「我々は戦争のおぞましさを二度と繰り返してはならない」と述べました。
彼はアメリカのバラク・オバマ大統領と共に「この未来のための誓い、そして関係修復の価値を世界に表明する」と報道関係者の前で付け加えました。
真珠湾攻撃に対しての謝罪は、首相は先だって行いませんでした。
日本の首相が真珠湾と、戦艦アリゾナで攻撃の際に犠牲となった1177名の慰霊碑を訪問するのは初のことです。(※注)
真珠湾攻撃の際、合計にしておよそ2400名が亡くなりました。
75年前の爆撃は、アメリカを第二次世界大戦への入り口へといざなうこととなりました。
(2016年)5月にオバマ大統領は広島で、終戦間際に原爆投下の犠牲者となった人々を追悼しました。その際もオバマ氏による謝罪はありませんでした。
(※注)戦後数回、日本の現役首相が真珠湾を訪問しているが「慰霊」という公式な形での訪問は初という意味
【読み方のポイント】
- Der japanische Minsterpräsident 日本の総理大臣・首相
- eintreffen 到着する
- r/Regierungschef 政府の長、つまり首相のこと
Minsterpräsidentの語を繰り返さず、別の言葉を用いている
- gedenken 悼む、偲ぶ
gedenkenはAkkusativではなくGenitivをとる語
(例) In einer Schweigeminute gedachten alle Teilnehmer des verstorbenen Professors.
(黙とうの際、参加者全員が亡くなった教授を偲んだ) - begründen 説明する・理由を述べる
- e/Zusage 約束・近い
元の動詞zusagen は、「はい」と約束すること
- hinzufügen 付け加える
- Journalisten ジャーナリスト・報道陣
- im Vorfeld ausschließen 先だって述べず
ausschliessenは「締め出す」などの意味もあるが、話題に触れないなどの解釈でもよいでしょう
- das Mahnmal 戦争や奴隷の歴史など、過去の悲惨な出来事を繰り返さないための教訓・慰霊のための記念碑のこと。(mahnen =警告・訓戒する)
日本では広島の原爆ドームやその慰霊碑がMahnmalに相当する。
それに対し、良い意味での記念碑や偉人を称える為の像などは s/Denkmal と呼ばれる - bei dem Angriff auf Pearl Harbor 真珠湾攻撃の際
- Das Bomnardament 爆撃・攻撃
Angriffの語を繰り返さずに別の語を使用している
- die Vereinigten Staaten アメリカ合衆国 the United States のドイツ語
Amerika というより、die USA と言うのが多い
USAを用いるときは常にdie USAで複数形
- auslösen 引き起こす
- der US Atombombenabwurf アメリカの原爆投下
- am Ende des Zweiten Weltkriegs 「第2次世界大戦間際・終り頃」
日本で「戦時中」といえばほほ「太平洋戦争」を指すが、ドイツでは第一次も第二次もあることで区別が必要なため「第2次世界大戦」を幾度も用いているものと思われる。また、読者にとって時期(1939~1945)が明確になるためでもあると推察出来る。