【質問内容】
ドイツ語を始めたくて辞書を買おうと思っております。
初心者はどのような辞書を選べば良いでしょうか?
【回答】
ドイツ語を学習するにあたって、辞書選びというのはとても大切です。
ここでは筆者のおススメの辞書を紹介します。
(辞書は長く付き合うことになるので、本屋さんで現物を手に取ることをおススメします)
初心者~中級レベル
<三省堂 クラウン独和辞典>
筆者がドイツ語学習を始めた時に買った、記念すべき辞書です(当時は2版)
まさに、筆者のドイツ語の原点です。
筆者は2~4版まで持っています。最新版は5版ですが、ドイツに移住してから発売されたのでまだ調達しておりません。
<おススメの点>
- 必須の語句は赤色・大き目の文字で書かれており、目にとまりやすく覚えやすい
- 言葉の意味以外にも、実用的な例文が豊富
- 語句の由来や語源も書かれており、雑学にも使える
- 動詞の活用変化や文法の簡単な項目がついている
- イラストも豊富で、紙も柔らかくめくりやすい
中級~上級レベル
<小学館 独和大辞典>
少々値は張りますが、これがないと中級~上級レベルまで対応出来ません。
最新版はまだ2版で発行は1999年で少し古いですが、現在も十分対応します。
クラウンでは物足りなくなってきたな・・・という方には必携。
<おススメの点>
- 日常的に話す言葉や書き言葉の、語彙のほとんどを網羅
- 「載っていない」という単語が無い
- これを使いこなせれば「日本人としてドイツ語マスター」を自負出来る
中級まで達した方には・・・
独和も大切ですが、「独独辞書」(einsprachiges Wörterbuch )で勉強するのも一興です
ちなみに、筆者が10数年前語学学校に通っていたとき、中級クラスのテストの際に
「辞書の持ち込みはOK」でした。この「独独辞典」ならば、ですが・・・。
<PONS Kompaktwörterbuch Deutsch als Fremdsprache>
<おススメの点>
- ドイツ語でドイツ語を理解する、という究極の勉強法
- 独和辞典に比べて、例文がいかにもな「ドイツ語」
- ユーモアあふれる例文で、楽しく勉強ができる
筆者個人の感想を言えば、電子辞書は勉強に向いていませんでした。確かに単語の意味はすぐにわかって便利ですが、その後頭にインプット出来ないのです。単語の使われ方などまではチェックせず、「便利だが実用的ではない」というのが筆者の経験です。
辞書を使った勉強法は、「一度チェックした単語には蛍光マーカーで必ず色を付ける」です。
すると、後日またそのページを開いた際に「マーキングされた単語が自然と目に入る」ようになり、おのずと単語を復習することにつながります。
筆者は大学でドイツ語を初めてから10数年、ずっとその勉強法を続けております。