【質問内容】
ドイツ支社へ出張することになったので、少しドイツ語の日常会話を勉強しています。
ドイツ人スタッフに「はじめまして、どうぞよろしくお願いします」
という場合の、「よろしく」に該当する言葉がわからず困っています。
Es freut mich, Sie kennen zu lernen.
と言えば、「よろしく」の意味合いも含まれていますでしょうか?
【回答】
「はじめまして」という言い方に、決まった形はありません。シチュエーションに合わせて、「はじめまして」と言う、いわば「日本語での説明」をつけているだけです。
簡単な言い方では Freut mich. Sehr angenehm. という表現があります。
これは日本語に訳すものでもなく、「よろしく」と言いたいときに使えばいいです。
質問者さんのおっしゃっている、Es freut mich, Sie kennen zu lernen,は、
「知り合いになれてうれしいです」というニュアンスです。紳士的で、十分丁寧なあいさつです。ですがこれは「日本語で書かれた教科書に載っている表現」にとどまるので、
Schön, Sie kennen zu lernen. と言うほうが、ドイツでのドイツ語らしい表現です。
【ここもチェック】
またドイツでは食事の際は「Guten Appetit」と相手に言います。
正確には Ich wüsche dir einen guten Appetit. つまり、「良い食欲を望みます」という意味で、お互いにおいしく食べましょうと願っている表現です。ちまたの辞書では「いただきます」と書かれたりしますが、筆者の見解は違っているといえます。
日本語での「いただきます」は、あくまで「食事を作ってくれた人や、我々が生きるために犠牲になる植物・生物に対して感謝の念を表す」ことになるので、本質的な意味では別と言えます。
【蛇足ですが。。。】
私もドイツでいろいろな人に出会いましたが、実はFreut mich とかSehr angenehmなど言われたことがありません。たいていはHallo で始まり、Mein Name ~. Ich bin~など自己紹介に移るケースがほとんどでした。
映画や物語では見ますが、本当に存在しているのか怪しい表現の1つです。