【質問内容】
医学部の講義の一環でドイツ語を習い始めて、いつも気になっている事があります。
名詞には格が付いており、どうしてこれが必用なのか全く分かりません。そこで質問は「新しい名詞
と遭遇したときに格を類推する方法はありますか?」という事です。
また、(ドイツも文部省?で)格はどのような基準で決定されているのでしょうか?
【回答】
格はNominativ, Genitiv, Dativ, Akkusativの4つだけですので、
あまり深く考えず「そういうものだ」ととらえる方が無難です。
おまけにGenitivが使われることは少なくなってきましたので、ほぼ主語だけで使われるNominativがわかれば、あとはDativとAkkusativだけですので、格の類推は容易です。
新しい名詞に遭遇した時の格の類推とのことですが、名詞にはほぼ確実に冠詞がつきます。
Der が付いた場合は男性名詞Nominativか女性名詞Dativが考えられますが、mit やin とかzu など前置詞の後でない限り女性名詞Dativは考えにくいです。また、男性・中性ともにDativはdem とeinem なので見分けも簡単です。
【ここもチェック】
女性名詞と中性名詞のNominativとAkkusativは同じ形になりますですが、
文章内の動詞で見分けがつきます。
例えば Seine Wohnung steht vor dem Park.と、Thomas verkauft seine Wohnung. を考えた際、
stehen は自動詞なので この場合のseine WohnungはNominativ, verkaufenはAkkusativを伴う他動詞なので,Akkusativ という見分けができます。
【蛇足ですが。。。】
とりあえずは、辞書を読みながらでもなんでもいいので、文章内の動詞の意味を的確にとらえましょう。するとどれがNominativで、どれがAkkusativなのか見えてきます。